楽園の終わりと呼ばれる説話集の最終篇。
……彼が 幾つの楽園をめぐろうと彼の求めるものは どこにもなかった。棺の列はやがて ほつれていき果てには 赤髪の青年だけが残っていた。「死神がいるのならば…… 私をイヴのもとへ連れていってくれ。」青年が願うと 翼の少女が現れた。少女が祈りを聞き届けると 蛇は忽ち赫き霧となって 散っていった。「イヴを そそのかした蛇は きっと彼女に 恋をしていたのね……。」かくして赤き蛇は最後の楽園を後にした。
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